社会人3年目も終わりを迎えるので、市場価値の高い経理マンについて改めて考える

経理マンの日常

 

こんにちはケビンです。

突然ですが、私の社会人3年目の年ももうすぐ終わりを迎えようとしています。

私は新卒で日系大手上場企業の経理部に入社してから約3年間、経理マンとして過ごしてきたわけですが、今の自分は果たして市場価値が高い経理マンと言えるのか?とふと疑問に感じたのです。

そこで、この記事では私の3年間の経理マン生活を振り返り、市場価値の高い経理マンとはどのような人材なのかについて持論を書いていきたいと思います。

いつもとはテイストの違う記事となりますが、ぜひ最後までご覧いただけると嬉しいです。

ケビンのキャリア
  • 新卒で日系大手事業会社の経理部に入社
  • 経理部では決算・税務申告に従事
  • 現在は海外駐在員を目指して奔走中

 

社会人2年目で感じた焦り

私の社会人1年目は新型コロナウイルスの影響で在宅勤務からスタートしました。

そのため1年目の頃は出社してもただでさえ仕事はないのに、在宅だと尚更やることはないためほとんどの時間をWebセミナー等での勉強時間に充てていました。

 

しかし2年目になると急に仕事を任され始め、もちろん今までやったこともない業務だったので仕事は遅いしミスはするわで散々でした。

 

そんな状況を一刻も早く打破したいと思い、毎日22時過ぎまで残業する日々が約半年間続きました。

この生活を続けている中で、自分はこのままでいいのだろうかと疑問に感じたのです。

 

先輩から依頼された仕事をこなすだけの作業屋で終わって2,3年後に周りから評価される市場価値の高い経理マンになれるのかと。

そんなことを感じ始めたのが、社会人2年目の終わりの頃でした。

 

そして社会人3年目に入ってからは市場価値の高い経理マンとはどのような人材なのかを日々考えながら仕事をこなしてきました。

周りを見ながら仕事をしていると「この人、仕事できるな」と感じる人や、「自分もこの人のようになりたいな」と思う人がでてきたので、このタイミングで一度考えを整理したいと思います。

 

市場価値の高い経理マンとは(持論)

では、ここからは私が考える市場価値の高い経理マン像について書いていきます。

皆さんそれぞれ評価される経理マン像を持っているかと思いますが、あくまで現時点の私が考える市場価値の高い経理マン像であるという事をご了承ください。

 

大前提として会計や税務の知識が深い

経理は会計や税務の専門職である以上、大前提として市場価値の高い経理マンは専門分野の会計や税務に関してかなり深い知識を持っています。

 

特に会計士資格や税理士資格を有している方は新卒からたたき上げで経理をしてきた人よりも背景となる会計基準や税法に基づく考えを深く理解しているので、各種制度について関係者に説明する際は納得感ある説明ができているという印象です。

 

業務遂行において資格取得は必須ではありませんが、資格勉強を通して身に着けた知識は非常に役に立つという事を身に染みて実感しました。

 

これに気づてから私が取り組んだことは日商簿記1級の勉強です。

税理士や会計士に比べると見劣りする資格ではありますが、日商簿記における最難関資格であり、経理業界においてもそれなりに優位性はある資格だと感じています。

 

さらに日商簿記1級の内容であれば日系の上場企業で生じる会計論点は幅広くカバーしているので、日常業務において全く知らない会計論点に接するという機会はほとんどなくなりました。

 

必ずしも資格を取得する必要はないですが、高い専門性を有している経理マンであると認められるには最低限日商簿記1級以上は必要であると感じているので、もし私と同じように感じている若手経理マンがいれば、まずは日商簿記1級の取得をおすすめします。

※税理士資格を有する先輩に聞いたところ、社会人で税理士試験を突破するには最低でも2年はかかるとのことだったので、コスパ重視で日商簿記1級という結論です。

 

日商簿記1級は独学でも合格することは可能ですが、勉強時間が限られている社会人は通信講座でコスパよく勉強するのがおすすめです。

通信講座で勉強を進めたいという方は資格学習最大手の”大原”で資料を請求してみてください。

なお、私が日商簿記1級を目指す理由については以下の記事について詳しく記載しているので、興味がある方はぜひご覧ください。

【なぜ】経理歴3年目の私が日商簿記1級の取得を目指す理由

 

資料作成がはやい且つ美しい

市場価値が高い経理マンの最大の特徴はただ仕訳を切ったり、Excelで資料を作成するだけの作業屋で終わるのではなく、自ら課題を定義して問題解決に取り組めることだと思っています。

 

しかし多くの人は課題を感じることはあっても、上司にその内容をうまく伝えることができず課題をそのまま放置するか、そもそもうまく伝える自信がないから上司に報告すらしないというケースが往々にしてあると思います。

 

ここが市場価値の高い経理マンと、そうではない経理マンの最大の違いになります。

 

では、課題を認識した後に上司や同僚に協力を仰ぎながら解決に向けて進むには何が必要か。

それは、わかりやすく美しい資料をタイムリーに作成するスキルです。

 

このスキルがあると上司や同僚の頭の中にも自分と同じ課題認識を作り上げることができる事はもちろんのこと、課題を認識した後にすべきことを明確にすることもできます。

そういう意味で市場価値の高い経理マンを目指すのであれば、経理マンに必須とされるExcelの操作スキルの他にPowerPointでの資料作成スキルも求められます。

 

ただ、Excelは得意だけどPowerPointは苦手という経理マンは多いと思います。
実際、私もそうでした。

 

そのような方は以下の書籍で資料作成の基本的なルールを学んでみることをおすすめします。

わかりやすく見やすい資料の基本の型を知ることで、今後何かを提案したい時に必ず役に立つはずです。

30代前半までに一度は転職を経験している

私がこれまで出会った「この人、仕事できるな。」と思った人の多くは30代前半までに転職を経験していました。

具体的には社会人5年目くらいの20代後半のタイミングでステップアップの転職を経験している方が多い印象です。

 

自分のキャリアを主体的に考える姿勢が結果として”仕事ができる”要因になったというのはあるとは思いますが、個人的には複数社における仕事のやり方を知っていることが最大の強みだと思います。

 

一社に勤め続けて社内でのステータスを高めていくことを否定はしませんが、本記事で述べている市場価値の高い経理マンを目指すのであればキャリアの早いタイミングで転職を経験してみるのはいいと思います。

 

もし興味がある方は経理や税務系の転職に強い”Hupro”で相談してみてください↓


 

人当たりがいい(その結果、情報が集まりやすい)

経理マンとして強みを発揮するポイントはいくつかあると思いますが、その一つが各部署の事業状況をタイムリーに把握していることが挙げられます。

 

事業状況をタイムリーに把握していると経営陣に対して事業状況を聞かれたときに瞬時に回答することができますし、新規ビジネスをやろうとしているのであれば、そのビジネスで生じる会計や税務の論点をいち早く検討することできます。

 

市場価値が高く仕事のできる経理マンはこの情報をキャッチアップする能力に長けていると感じます。

 

大手企業の経理部の中には事業部に対して高圧的な態度をとり敵対視する方がいますが、そのような人に対しては事業部側はタイムリーに情報を共有しません。

一方、日ごろから事業部と密にコミュニケーションをとることを心掛けている人には何か相談事や新しいことが始まる際は事業部側はタイムリーに共有してくれるようになります。

 

そういう意味で人当たりが良いということは仕事を円滑に進めるうえで必須であり、市場価値を高めてくれる要因になりうると考えています。

 

まとめ

最後までご覧いただきありがとうございます。

今回は私の約3年間の社会人人生を振り返って市場価値の高い経理マンについて改めて考えてみました。

市場価値が高い人材に決まった定義はないので今回記載した内容が必ずしも正解ではないですが、少しでも参考になる点があれば幸いです。