この記事では新卒で経理部に配属された方や経理に異動されてきた方のために、私が新卒1年目に読んでよかった書籍をご紹介します。
何から勉強したらよいのかわからないという方や、会計やファイナンスに関する入門書が知りたいという方は是非最後までご覧ください。
- 新卒で大手事業会社の経理部に配属
- 約3年間決算や税務申告業務に従事
- 30歳までに海外駐在員(子会社CFO)を目指し邁進中
新任経理マンにおすすめの書籍5選
基本的に会計や税務に関する書籍は専門書が多いため、新任の経理マンが読んでもほとんど何が書いているのかわからないという状況に陥ります。
実際、私も新卒経理マン時代は会計知識をインプットをしようと専門書を開くも結局挫折するという日々を送っていました。
この状況を打開するために多少時間がかかっても良いので会計やファイナンスの基礎を抑えることができる初学者向けの入門書から勉強を始めました。
この時に読んだ入門書のおかげで基礎を理解することができ、そこから難解な会計論点にも苦手意識を覚えることなくインプットしていくことができるようになりました。
上記の経験から新任の経理マンはまず初めは時間をかけてでも各分野の基礎を理解すべきです。
今回はそんな経理マンとしてのキャリアの土台を築いてくれる会計・ファイナンス分野のおすすめの入門書を厳選して5冊紹介したいと思います。
いちばんやさしい会計の教本
- 簿記検定で会計の基礎は勉強したけどBS/PLの読み方がわからない
- ROAやROEなどの財務指標の意味を理解したい
- 図やイラストが用いられている易しい書籍がいい
これから基礎固めしていきたいという方には特におすすめの一冊です。
始めはかなり基礎的な内容から始まり、最後は実際に日本の企業の財務諸表分析まで行っているので、基礎~中級の会計書籍になります。
財務3表一体理解法
- BS/PL/CFがどう繋がっているのかわからない
- ビジネスの現場で会計がどう活用されているのかわからない
- 簿記資格はまだ持っていないが、とりあえず会計の概要だけでも理解したい
簿記資格保有者でも多くの方が躓くのがBS/PL/CFがどのようにつながっているのかイメージができないという事です。
本書では小規模店舗を例にしてストーリー形式で上記の点を学ぶことができるので、会計初学者は必読の一冊です。
ざっくりわかるファイナンス
- 会計とファイナンスの違いがわからない
- ファイナンスの基礎から理解したい
- 将来的にM&A案件にも携わりたい
ファイナンスの基礎を学ぶなら、まずおすすめしたいのが本書です。
会計とファイナンスの違いから投資の意思決定時にどのような指標で分析していけばよいのか等、ファイナンスの基礎から中級の論点を幅広く学習することができます。
決算書はここだけ読もう2023年版
- 会計の基礎はある程度学習済み
- 財務分析でどのような指標を見たらいいのかわからない
- 優良企業の財務諸表の特徴を理解したい
有名企業の直近の決算情報をベースに財務諸表分析を実戦形式で学習できる1冊です。
同業社の財務諸表を並べて各企業ごとの収益性や財務状態を学べるので、経理マンとして自社の財務分析をする際に活かすこともできます。
経理の仕事がわかる本
- 経理部の仕事の全体像がまだイメージできていない
- 経理部が直面する主要な会計論点が知りたい
- 大手企業と中小企業で経理の仕事がどのように違うのか知りたい
私が勤めている事業会社では毎年経理に配属された新人にこの本がプレゼントされます(笑)。
もらったときは別にうれしいと感じませんでしたが、本書を通して経理マンが1年間をどのようなスケジュールで働いているのか、また経理マンとして重要となる会計論点などが易しく解説されており私の基礎を作ってくれた一冊と言えます。
ビジネス戦闘力を高めるためにおすすめな本
ここまで読んでいただきありがとうございます。
先ほどまでは主に会計論点が中心の入門書をご紹介しましたが、ここからは一人のビジネスパーソンとして戦闘力(考える力・問題解決能力)を高めてくれる良書を番外編として紹介します。
イシューからはじめよ
- 問題解決の手法の基礎から勉強したい
- 優秀なコンサルタントが活用する問題解決法を参考にしたい
- 日々どのようなことを意識して業務に取り組めばよいのかわからない
多くの社会人が読んでいるのがこちらの本です。
効率的な問題解決の手法をわかりやすく解説してくれているので、経理マンの業務にももちろん活用できます。
また社会人として成長するために日々の業務でどのようなことを意識して仕事に取り組めばよいのかなどのマインド面についても大変勉強になる本です。
エッセンシャル思考
- 仕事を引き受けすぎて残業時間が多く困っている
- 仕事の優先順位付けが悪く上司や先輩から叱られることがある
- 仕事だけではくプライベートももっと充実した毎日を送りたい
私が新卒1年目で残業100h/月行っていた時に出会った本です。
本書を読んでそもそも私が引き受ける仕事なのかを吟味することや、仕事の優先順位付けを常に行う癖が身に付き、結果的に残業時間を大幅に削減できました。
同じように業務時間が長くてしんどいと感じている方にはぜひ読んでもらいたい一冊です。
考える技術・書く技術
- ロジカルシンキングの基礎から学びたい
- メールや提案資料の作成に多くの時間を要している
ロジカルシンキングの入門書と言えば本書です。
150ページほどの薄さのため読みやすいのはもちろんのこと、その内容についても全く妥協はありません。
ロジカルなメールや提案資料を作成したいと考えてる方はぜひ参考にしてみて下さい。
まとめ
いかがだったでしょうか?
本記事では新米経理マンにおすすめの会計分野の入門書を5冊とビジネス戦闘力を高めるための本を3冊紹介しました。
全ての書籍を購入する必要はありませんが、もしあなたの興味ある分野があればぜひ手に取ってみて下さいね。