新卒で経理部配属となった方に向けて経理部に配属されたメリットとデメリットを解説します。
僕は新卒で平均年収1,000万円を超える商社の経理職として配属され、今現在も現役経理マンとして日々働いています。
今回は経理部に配属されてよかったと感じる事と悪かったと感じる事について説明していきます。
新卒で経理部配属となったメリット
まず初めに新卒で経理部配属となったメリットについて3つ解説していきます。
経理に興味ある方は是非参考にしてみてくださいね。
会計・税務分野のスペシャリストになれる
まず初めに実感したことは会計と税務分野で専門知識を身につけることができるので、結果としてスペシャリストになることができます。
まだ約2年間しか経理を経験していない僕でもある程度の会計と税務の知識は身につけることができ、日々いろいろな方からの相談に対応できるくらいになりました(それ相当の自己研鑽は必要になりますが)。
僕が勤めている商社では半分以上が中途採用で、さらにそのほとんどの方が大手監査法人出身の会計士もしくは税理士といった方ばかりでした。
そのため、彼らの話についていくために毎日が必死でしたが、泣きながら自己研鑽に励んだことは仕事を進める上でかなり活きています。
会計と税務の勉強で特にオススメの書籍のリンクを貼っておくので新人経理マンは是非参考にしてみてくださいね。
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転職市場で評価が高い
実際に転職活動をして感じたことは経理を複数年経験していると転職市場での評価は高いことです。
なぜなら、基本的に経理の知識やスキルはどの会社でも通用する普遍的なスキルだからです。
例えば、営業の場合は商材毎に営業手法や必要とされる知識が変わりますが、経理の場合は会計や税務の大原則が存在するため各社でほとんどルールは変わりません。
そのため、複数年経理を経験すると転職市場では非常に有利になります。
転職はしませんでしたが、転職活動を行なって複数社からの内定も獲得できました。
転職面接で評価されたポイントは以下の点だったと思います。
- 数字に強く収益分析ができる点
- 大手企業の中で国際税務と国内税務(確定申告業務)の実務経験があった
- 業務効率化を成功させた経験
これらの経験をうまく転職面接でアピールすることで、経験が浅くとも経理マンとして一定の評価をもらうことができました。
資料作成スキルを身につけることができる
経理部配属になって最も良かったと感じることは資料作成スキルの基礎を身につけることができたことです。
経理部では決算資料や税務申告資料をExcelで作成するため、嫌でも資料作成のスキル(特にExcelスキル)が身につきます。
その1番の要因は、先輩経理部員がかなり細かい点まで指摘してくれたからだと思います。
経理部員は基本的にかなり細かい人が多いです。
その為、資料の基本構成だけでなく使用するフォントや文章まで詳細にチェックされます。
そのおかげあって資料作成の基本を身につけることができました。
まあ、当時はかなり細かいところまで指摘されて嫌になっていましたが、今となってはいい経験だったと思ってます(笑)。
経理マンは会計や税務の知識と同等くらいにExcelスキルが重要になるので、以下の書籍で勉強するのはオススメです。
ある程度関数やショートカットを覚えた方はマクロを学んでみることをお勧めします。
単純業務をマクロにより業務効率化できれば決算期などの繁忙期が少し楽になります。
新卒で経理配属となったデメリット
では、ここからは新卒で経理部配属となって感じたデメリットについて見ていきましょう。
これはあくまで僕の一例なので全ての方に言える話ではありませんが、参考程度にご覧ください。
ビジネス戦闘力は身につけにくい
経理は基本的にビジネスの表舞台に出ないため、いわゆるバックオフィス系の代表職として言われることが多いです。
ビジネスの表舞台に立たないという事は、つまり社外の人と交渉をしたりモノを売るという事についてのスキルはほとんど身につきません。
身につくとしたら社内折衝スキルと言われる、社内で業務を円滑に進めるために上司や他部署のキーマンにうまく根回しするスキルです。
これは仕事柄しょうがない事ですが、僕の場合は将来独立して自分でビジネスをしたいと考えていました。
そのためずっと経理でキャリアを積むことはビジネス戦闘力を身につけることができず、ビジネス戦闘力を身につけて早く独立したいと考えている人にとって遠回りかもしれません。
繁忙期は残業のオンパレード
「経理は取引先との飲み会がないからイイよなあ」と言われることがありますが、現実はそんな楽な仕事ではありません。
特に僕の勤務している商社のように、国内だけでなく海外にも子会社を何社も抱えている場合は、決算期(7月、10月、1月、3・4月)と税務申告期(5月〜6月)は残業のオンパレードになります。
どれくらい残業していたのかというと、課員全員が平均で80時間/月くらいは残業していたと思います。
これをみてもわかるように年の半分以上は繁忙期となり、それ以外の月でも営業部門のサポートなどでのんびり働けるということはありませんでした。
そのため、経理部は楽そうだからという理由で経理を目指すと痛い目を見るので気をつけてくださいね。
プレゼンスキルは身につきにくい
先ほど経理部は資料作成スキルを身につけることができると述べましたが、一方でプレゼンのスキルはなかなか身につけることはできない部署だと感じています。
なぜなら資料は作成してもそれを発表する機会はほとんど無いからです。
何か新しい制度を導入する際は、会社内部でその説明のためにプレゼンが必要になることもありますが、そんな機会は多くないので必然的にプレゼンをする機会はほとんどありません。
将来的に営業やマーケティングを目指している人にとってはプレゼンスキルはかなり重要です。
その為、積極的にプレゼンする機会を作っていかなければプレゼンスキルは磨くことはできません。
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
経理部に配属されたメリットデメリットいかがだったでしょうか?
あなたの勤務する企業でも多少の違いはあれど大体同じようなことが言えると思います。
以下の記事では若手経理マンの転職に関する考え方を述べているので、こちらも是非参考にしてみてください。
では、また!