【実体験】新卒で経理部に配属されてからやってよかったこと。現役経理マンが解説します!

経理マンの日常

 

新卒1年目くん
配属面談では営業部を希望していたものの、まさかの経理部配属となりました・・・。でも気持ちを切り替えてこれからは一人前の経理マンになれるように頑張りたいと思うのですが、何からやっていいかわかりません(泣)
ケビン
新卒で経理部配属は素晴らしいことですよ!この点は後程説明するとして。。確かに、経理部に配属されても何から手を付けたらいいか難しいですよね。この記事で私が新卒経理マン時代に取り組んでよかったと思うことをまとめたので参考にしてみて下さい。

新卒で経理部に配属されてからまず最初に困ることとして、何をどのように勉強していけばいいのかわからないという事が挙げられるかと思います。

実際、私も向上心はあったものの何から手を付けていけばいいのかわからずかなりの時間を無駄にしてしまいました。

そこでこの記事では新卒で経理部に配属された方や、他の職種から経理部に異動された方に向けて私が新卒1年目にやってよかった自己研鑽を紹介します。

ケビンのキャリア
  • 新卒でプライム市場に上場する事業会社に入社し経理部へ配属
  • そこから約3年間決算や税務申告業務に従事
  • 30歳までに海外駐在員となれるよう日々精進しています

新卒で経理部に配属されてからやってよかったこと

上記で述べているように私も皆さんと同じように経理部に配属されてから何をどのように勉強していけばいいのかわからない状況が数日ありました。

そこで当時私のメンターを務めてくれていた先輩や尊敬する上司にいろいろ相談した結果、経理マンに必要なスキルは「会計・Excel・ビジネス理解」だという事がわかりました。

それからは何をしていいのかわからないという状況はなくなり主に以下の4つのことを重点的に取り組み、そのおかげで今の自分があると思っています。

  1. 日商簿記2級の取得
  2. Excelを基礎から学習
  3. 基本的なビジネススキルの習得
  4. 月2冊以上の読書

これら4つについて具体的に何をどのように取り組んでいたのかについて詳細を説明します。

 

日商簿記2級の取得

経理マンである以上避けては通れないのが簿記の知識です。

決算はもちろん税務申告や営業部からの問い合わせ対応など、日々の業務の中で簿記の知識を活用しない日はないです。

私は学生時代に日商簿記3級は取得したものの入社した際にはすでに簿記の知識はほとんど覚えていなかったため最初は経理部内の議論についていくことができませんでした。

そこで改めて簿記の勉強をしようと決意したのです。

なぜ日商簿記2級の取得が良いのかというと、2級からは税効果会計や連結会計、さらに工業簿記といった経理マンに必要とされる会計知識を体系的に且つ網羅的に学習することができるためです。

そして約半年間毎日勉強に取り組んだ甲斐あって何とか日商簿記2級を取得することが出来ました。
具体的な勉強方法や簿記2級の難易度を知りたいという方は以下の記事をご参照ください。

簿記2級を独学で合格する方法

簿記2級の合格に必要な勉強時間と勉強方法を現役経理マンが解説!

半年間の勉強を通して会計に関する知識は深まり経理部内の議論についていけないという事はほとんどなくなりましたし、営業部からの相談にも即座に回答することができるようになり周りからの信頼も獲得できたと思います。

ですので、あなたがこれから経理マンとしてキャリアを深めていきたいと思うのであればできる限り1年目で日商簿記2級を取得することをおすすめします。

ちなみに私は独学で勉強しており、その際に使ったテキストは「スッキリわかる」シリーズです。

ところどころにイラストや図での解説が記載されており初学者であってもわかりやすかったです。

○商業簿記

○工業簿記

Excelを基礎から学習

上述した決算・税務申告の元資料や日々の業務マニュアルを作成する際にはほとんどのケースでExcelを使用します。

優秀な経理マンと言われる人ほどこのExcel作業が早く、とても正確な資料を作成することができます。

しかし、新卒時代の私は学生時代にほとんどExcelを触ってこなかったため基本的な関数やショートカットを何一つ知らないという状況でした。

そのため、単純な作業であっても非効率的な方法で資料を作成しており、連日残業という日々を何日も過ごしていました。

このままではいけないと思い、尊敬する先輩にExcelの学習方法を聞くと以下の回答を得られました。

  1. まずは基礎の基礎から勉強を始めること。このステップが一番大事。
  2. 基礎を理解したら日々の業務の中で感じる非効率を効率化できる関数等をGoogle検索してさらに理解を深める。
これを聞いてまずは①から取り組むべきだと感じ、新卒1年目の時は集中的にExcelの基礎を学習していきました。

このステップをしっかり踏んだからこそ今の私があるのだと思っています。

では、具体的にどのようにExcelの基礎を学習していたのかというと、以下のステップを踏みながら実務に使える知識を蓄えていきました。

  1. 書籍で基本的な関数やショートカットを学習
  2. Excelセミナー等を通して実際の活用方法を理解
  3. 実務で学んだ知識を活用

上記の①で使った書籍は以下の2冊で、この2冊を完璧に理解するだけで実務の処理速度はかなり上がります。

○おすすめの書籍(基礎編)

○おすすめの書籍(応用編)
そして②の動画での学習には「Udemy」という動画学習プラットフォームがおすすめです。
Excelの基本的なことを解説してくれる動画から財務分析のモデリングの手法など非常に高度なテクニックを幅広く学習することが出来ます。
サブスクではなく見たい動画を買い切りで購入できるのもグッドポイントです。

基本的なビジネススキルの習得

経理マンに最も求められるスキルや会計やExcelに関するものが多いですが、だからと言ってその他の分野をおろそかにいてはいけないと思っています。

そこで私は会計やExcel以外にもロジカルシンキングや資料作成・マーケティング等のビジネスマンとして押さえておきたい基礎知識についても新卒時代に必死にインプットしていました。

具体的には以下の方法で”浅く広く”学習を進めていきました。

  • 興味のある分野のビジネス書を3冊程度読み込む
  • 書籍ではイメージしにくい分野についてはグロービス学び放題で学習

新卒時代に読んだビジネス書の中で個人的に特に良かったと思う本、ベスト3は以下の3冊です。

○イッシューからはじめよ(ロジカルシンキング、仕事へのスタンス)

○ドリルを売るには穴を売れ(マーケティング入門)
○外資系コンサルが実践する資料作成の基本(プレゼン資料作成)

月2冊以上の読書

最後に紹介する私が新卒経理マン時代にやってよかったことは月2冊以上の読書です。

この読書にはビジネス書以外にも小説も含めています。

ポイントは自分の興味関心がある分野に絞ることなく、世の中のトレンドとなっている本や先輩から紹介された本を片っ端から読んでいくことです。

こうすることで偏った知識にならずいろいろな側面から物事をとらえられるようになります。

この時の読書のおかげで今こうしてブログを通して皆さんに発信ができていたりします(笑)。

 

新卒で経理部配属は運がいい

冒頭でも記載しましたが、中には望まず経理部に配属になった方もいると思います。

実際、私も就職活動の際は何となく営業をやれたらいいかなくらいに考えて事業会社を中心に受けていました。そして配属希望を出す際も第一希望は営業部でした(第二希望に経理)。

なので私も100%望んで経理になったかと聞かれると自信をもって「yes!」とは言えませんが、今では新卒から経理部に配属されて良かったと心から思っています。

そう思えるのは新人経理マン時代に今回紹介した事柄に必死に取り組んだり、以下のブログで記載している経理のメリット/デメリットを客観的に感じることが出来ているからだと思います。

新卒経理配属メリットデメリット

新卒で経理部配属になるメリット/デメリットを現役経理マンが解説!

新人時代は前提の知識がないため周りの議論についていけず辛いですが、ちゃんと努力していれば必ず道は拓きますので、ぜひ一緒に頑張りましょう!

 

まとめ

最後までご覧いただきありがとうございました。

この記事では私が新人経理マン時代にやってよかったことと、新人で経理部配属になるのは実は運がいいという事について記載しました。

これからの長い経理マン人生を豊かにするには最初の一年間はとても重要ですので、共に自己研鑽していきましょう。

では。